今回は、 経理が面倒なのは考えて経理をしていないからというお話。
確定申告直前ということで、今になって、一生懸命、申告書の作成の前に、経理、決算をされている方も少なくないと思う。
お疲れ様です。
ただ、毎年、この時期に、同じことを繰り返しては、後悔し、3月15日の申告直後は、よし、今年こそはコンスタントに経理をやろう!と思いながら、結局、毎年、この時期にまとめて経理をしているという指摘にはっとしているあなたは、是非、読んで頂きたい。
ちなみに、私、金平先生が、経理そのものが、正直、好きかどうか?と問われると、正直、好きではないですよね(笑)
もちろん、お仕事として依頼を受けているし、クライアントの問題解決に役立っているからこそ、やりがいを感じることは多いけど、例えば、経理を単純に分解すれば、単に、
・資料を集め
・資料を見て会計処理を考え
・考えた会計処理を会計ソフトに入力する
という単純作業の集合体であって、それ自体に快感を覚えるほど、私もおかしくはない(笑)
ただ、好きではないとしても、実は、嫌いではない。
なぜなら、工夫して、より正確に、また、より早く経理ができるためにはどうすればいいのか?と常にクリエイティブな仕事として取り組んでいることが一つの理由。
もう一つは、好きではないから、嫌い、となりがちであるが、嫌いになる要因をいかに取り除くかによって、嫌いにまではならないように工夫していることも、この仕事を続けられる要因だと考えている。
これを読んで、皆さんは、いかがだろうか?
経理をする前に、より正確に、より早く終らせるために、どうすればいいのか?
とか、
そのための事前準備や、仕事の段取り、について、真剣に考えられたことがあるだろうか?
正直、私は、そのような思考がなく、効果的に、また、効率的に、この仕事ができなければ、この仕事を嫌いになって、この仕事自体をしていないかもしれない。
つまり、簡単にいうと、好きではない単調な経理だけど、いかに楽しつつ、正確に、また、楽しめるようにするには、どうすればいいのか?という思考が大切ではないか、と私はお伝えしたいのである。
具体的には、今後、お伝えしていきたいと思うが、その第一弾として、現金について語りたい。
それでは、まず、質問だが、事業上の現金を扱う上で、あなたが工夫していることは何か?
これを答えられれば、すばらしい。
ちなみに、事業上の現金というのは、会計上、現金という勘定科目を使って処理する現金というか。
例えば、飲食店の場合の現金売上の現金は、正に、現金勘定で処理する現金になる。
また、現金払いで支払う経費に関しても、事業上の現金で支払いする場合には、当然、現金勘定で処理する現金になる。
ここまでで、事業上の現金について、お分かり頂いたとして。
では、会計上、事業上の現金を持ち、現金に関する会計処理をして、最も困ったことになるケース。
それは、会計帳簿上の現金の残高が、マイナスになるケースである。
どうだろう?
皆さんも、特に、預金の預け入れの処理を終わった後に、現金勘定の元帳を見たときに、残高が、マイナス残高だらけになっていることに気がつき、青ざめた経験はあるだろう?
そう、特に、日々、現金出納帳をしっかり記録していない経営者におかれは、この現金という勘定は、簡単そうに見えて、実は、非常に厄介な存在なのである。
さらに、現金についても、現金売上の現金も、現金払いの経費関する現金も、一つにまとめてごちゃごちゃにしている場合には、会計帳簿上の現金の残高がマイナスになるリスクがより高まることは、私の経験上、明らかだ。
では、ここで、最初に問いに戻りたいが、皆さんは、このように、会計帳簿上の現金の残高がマイナスにならないように、日々、工夫されていることはありますか?
ちなみに、私も、一個人事業の経営者として、現金で売上を頂くことも稀にあり、また、現金で払う経費も沢山ある。
そして、当然、クライアントの多くも生の現金を扱う方が多い。(というか、全員、必ず扱っている。)
では、私自身が、会計帳簿上の現金の残高のマイナスを防ぎ、また、現金の管理を楽にするために実践し、さらには、多くのクライアントに指導していることは何か?
それは、まずは、事業上の現金をもたない、ということ。
つまり、事業上の現金は持たないから、会計上、現金の残高はゼロ、当然、原則的には、現金勘定に記帳することはない。
では、なぜそのようなことをしているのか?
なぜなら、事業上の現金を持たなければ、現金残高を確認して、実際の有高と、会計上の残高の一致を確認しなくていいからである。
そして、そもそも、事業上の現金がなければ、帳簿上、現金で処理することがなければ、現金の残高がマイナスになりようがないからである。
また、事業上の現金を持つことで、上記の通り、現金の実際の有高を定期的にカウントして管理しなければならないけれど、なければ、その管理行為自体がなくれなれば、無駄が消えるじゃないですか。
現金の実際有高と帳簿上の残高とが合わないというリスクがあるのであれば、そもそも事業上の現金そのものを無くしてしまえば、また、極力、持たないようにしてしまえば、根本的にそのリスクがなくなるか、極めて低くなる、ということをご理解頂ければと思う。
ただ、このように書くと、必ず、このような疑問が生じる?
でも、金平先生、自分は現金商売で、また、現金経費が多い事業だから、そんなのは無理だし、というもの。
結論としては、その場合には、事業上の現金の全てを完全になくすことはできない。(なぜなら、実際にあるからさ・・・)
しかし、何度も行ってきた上記のリスクを低減させることはできる。
その内容については、次回に、譲りたい。
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