久々の更新です…
さて、今回は、銀行の融資先への見方です。
資金的に全く問題がなく、余裕がある企業においては、銀行さんとは無縁かもしれません。
しかし、そんな企業は少数派で、資金が必要になった場合に、短期でもお願いしたいと思っている企業も少なくないでしょう。
また、余裕がある会社でも、大量受注があった場合の仕入れ代金等の資金需要が発生する場合もあるでしょう。
融資を銀行に依頼する場合には、必ずといっていいほど、直近数期間の決算書、申告書と、進行している事業年度の試算表を要求されることが一般的です。
そして、中身を確認した上で、融資の最終判断になるわけですが、そもそも、銀行は、決算の中身も重視はするでしょうが、それ以前に、重視していることがあると思います。
それは、経営状態の内容以前に、毎月、適時に、会計業務を行っているのか、ということです。
別の言い方をすれば、月次決算を行っているか、ということです。
そのような見方をするのは、当然といえば当然です。
そもそも、会計業務や月次決算というのは、定期的に、自社の経営状態を測るために行う行為です。
つまり、経営管理の一環として、適時に、会計業務を行うのは、適切な経営を行う上では、当然あるべき姿と言えます。
しかし、そのようなあるべき行為を、適時に行っていない時点で、お金を貸す銀行からしてみれば、マイナス評価、となるわけです。
お金の管理をしていない人に、お金を貸すか、ということです。
先日、資金的に余裕がある方におかれても、急遽、不動産を買うことになり、その場合には、さすがに、自己資金では賄いきれないということで、急遽、融資をお願いされることになりました。
当然、依頼した銀行からは、決算書等を見せてほしいと依頼されたようですが、弊所にご依頼頂いているので、決算書等はもちろん、直近の試算表もスムーズに出せました。
仮に、直近の試算表が出せない場合、すぐに作ってほしいといわれたかもしれませんが、数か月経過した時点で、全く会計業務を行っていない場合には、直近までの試算表を作るにも時間を要します。
不動産の購入のというのはタイミングです。
タイミングを逃せば、他の人に購入され、買えないということもよくあることです。
大量受注もタイミングでしょう。
受注したいけど、仕入のお金がないとなれば、断らざるを得ません。
各種資金需要は生じるイベントというのは、突如生じます。
不動産投資も同様でしょう。
タイミングを逃さないために、チャンスを逃さないためにも、タイムリーな融資の観点からは、タイムリーな会計業務が重要なのです。
上記のクライアントは、以前は、ご自身で、申告時に、まとめてされていましたが、数年前に共通の知人の勧めでわざわざ弊所にお金を払って、会計、決算、申告をご依頼されています。
税務的なご相談もこれまでにもありましたが、融資を受ける日がくるとは思っておらず、その時に、スムーズに資料を提出できてよかったです、と感謝されましたが、弊所は、ご依頼を適時に遂行させて頂いているだけです。
本当に感謝するべきは、そのような状態の方が経営者として健全ですよ、と教えてくれた知人でしょう。
持つべきものは、信頼できる友人、知人ですね。
いい話や。
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