これからの地方の経営の在り方 経営 方向性 戦略 税理士 会計士 富山

私事だが、会計事務所業である弊所の経営のこれからのあり方について書きたい。

実は、前年までは、単純な規模の拡大を、なんとなく目指していたが、長期的視点に立った時に、従来からの会計事務所のやり方の延長線上の単純拡大では、いずれ経営に歪みが生じると思ったので、今年に入ってからは、方向転換を試みている。

今後、日本、もっといえば、地方の少子高齢化の傾向は顕著になり、消費そのものの減少、現役世代の所得減少、労働人口の減少による人材確保の難化、若年層の価値観の多様化等々を考えると、これまでの単純拡大の方向性が成立するとは思えないし、一時的に実現できたとしても、長期的安定性に欠けるだろうと思ったからである。

雇われて安定的に生活したいと思う優秀な人材は、都会か、地方の大手企業に行くか、独立するだろう。

そして、一種のビジネスである会計事務所も他業種と同じだと思う。

だから、長期的視点から、単純な拡大を止めることにした。

しかし、私もいつまでも若くないし、長期的安定的に収入を確保するか、稼げる時により多くを稼ぐ必要はあるので、生産性の向上と、収益性を向上することを目標にしている。

生産性の向上については、各種選択が重要だと思っている。

例えば、生産性を高められなさそうな仕事は受けないとか。

また、収益性の向上は、会計事務所業の枠にとらわれず、価値のあると思うことは実施し、また、価値のあると思うものは情報提供して売る。

ただし、在庫リスクを抱えないことと、生産性を阻害するようなものは、選択しないことが重要だと思っている。

そんな感じで、徐々に、効率的選択を重ねていきたいと思う。

最初の話を冷静に考えると、暗くなる人もいるかもしれない。

しかし、環境は変化し、チャンスも広がっている。

ネットによる影響力の拡大だ。