経営改善の順番は、量の増大の前に質の改善だと思う 経営改善 コンサル 富山

経営改善を通じて、利益を充実させたい。

その想いは、当然、正しい。

そして、経営改善＝量の増大、と考えがちな経営者が意外と多い。

しかし、量の増大＝売上の拡大、という方針を実行したが、

・人手が足りない

・増加した人件費を回収できるだけの利益が増加していない

・売上に波があって売上は増えたが、利益は思ったほど増えていない

というケースが多いのではないだろうか。

私もそのようなケースを見たり、また、そうして業務も財務体質も疲弊して、衰退へ向かったんだろうなという企業の決算書を、銀行の監査でよく拝見した。

想像していただきたい。

例えば、スポーツ選手が、基礎的な体力、筋力が伴わないのに、上手に、そのスポーツができないことは明らかだろう。

そして、その体力、筋力に応じた運動をしないと、パフォーマンスは悪くなるし、また、けがをすることもある。

これは経営も同じで、特に、中小企業の経営には該当する。

経営もスポーツと同様、まずは、拡大の前に、無駄を排除することで、経営の質を改善することが重要である。

そして、経営の質の改善状況を冷静に見ながら、徐々に、規模の拡大に向けた取り組みをすることが合理的かつ安全な経営と言えるだろう。

アクセルを踏んで量の増大、規模の拡大路線を実行したものの、望んだ成果が出せていないのであれば、再びアクセルを踏み込む前に、一旦ブレーキを踏んで、質の向上のための改善を行なうことが大切である。

そして、その際には、現状、利益の充実に対して阻害している最も大きな要因（専門的には、ボトルネック、という）を、明確にして、改善を行うべきだと思う。

なお、ボトルネックというのは、改善を継続的に望む限り、永遠と次から次へとあらわれるものであることは、ご理解頂きたい。

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