経営者の保障の持ち方というお話


今回は、経営者の保障の持ち方というお話。


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保障、つまり、保険、つまり、リスクマネジメント、はちゃんとされていますか?

個人、法人を問わず、経営者の最大のリスクは、ご存知だろう。

それは、借入を残して、経営者が亡くなること、だろう。

同時に、それは、家族経営においても同じで、家族の最大の収入源である大黒柱が亡くなること、特に、小さなお子さんを残していく場合、大きなリスクとなる。

どうだろうか。

経営者の皆さん、しっかりと保障をもっているだろうか。

また、ご自身が亡くなった時に、家族に迷惑をかけないために、どのくらい保障が必要なのか、ご自身やご家族と考えられたことはあるだろうか?

または、顧問の会計士、税理士と考えられたことはあるだろうか?

まずは、それを考えることは、非常に重要である。

特に、重複するが、大きな借入がある場合、小さなお子さん、配偶者がいる場合、である。

私も、会計士、税理士人生は、まだまだ短いけれど、それでも、監査や税務を通じて、経営者が倒れたり、亡くなられたケースで、大変な思いをされている方にあっている。

だからこそ、まず、自分は、保障を持っている。

なぜか?

まず、自分に何かあった場合に、事務所の整理をしてもらう家族に迷惑をかけないため。

また、今後、持つだろう、家族のため。

また、ここが案外重要なポイント。

それは、大きな保障は、健康な期間にしかもてないこと。

そして、加齢は、健康リスクを高め、結果、保険に加入できないリスクを高める。

そのため、掛捨てでもいいから、まずは、保障の高い保険に加入しているのである。(私は)

もう一つ、伝えておきたいことで、本当によくあること。

それは、ご自身が加入している保障の内容を正確に全く理解していないこと。

保険って、ちょっと勉強すれば簡単なんですけど、見えない商品で、勉強も面倒臭いから、なかなかちゃんと理解して加入している方が本当に少ない。

ただ、重要性の高い経営者は、ちゃんと理解してください。

ちゃんと理解するためには、ちゃんとわかっている人から、ちゃんとわかるまで説明を受けてから、加入してください。

それが、経営者の責務です。

そして、もう一つ。

それは、必要な保障額が足りていると思っていて、全然足りていない、というケース。

これも悲惨ですね。

まず、上記の理解不足からくるもの。

もう一つは、税金の点を加味していないこと。

特に、法人の場合には、保険金が入った場合には、保険金に対して、法人税等が課せられるため、税金を払うと、債務を返済できないということだ。

例えば、非常に単純なケースとして、借入が、10,000万円、保障も、10,000万円で、経営者が亡くなった場合で、その法人が利益が出ている場合。

この場合、法人税率が、35%とすると、保険金10,000円に対して、保険の種類にもよるが、全額掛捨ての保険の場合には、10,000万円×35%=3,500万円の税金が必要となるから、その保険で法人に残る保障は、6,500万円となる。

そして、借入を完済して、法人をたたもうと思っても、借入が3,500万円残る、ということだ。

当然、法人をたたむには、弁護士費用や、従業員の退職金等、その他出費もかさむ。

どうでしょうか?

考えただけでもぞっとしませんか?

ただ、私は、このケースを実際に見たことがある。

残されたご家族は、加入していた保険で、借入が全部消えると思っていたのに、とおっしゃっていた。

ただ、これも、理解不足と、説明不足、がもたらした結果で、全ての原因は、勉強不足、なのだ。

そのご家族も、まさか、我が家がそのようなことになると思ってもいなかった、そうだ。

ちなみに、このケースは、私が関与していたのではなく、事後に、相談を受けたケースであるが、「金平先生、我が家のような思いをされる方を出さないようにされてください、金平先生に、もっとはやく会いたかったし、先生からの説明であれば、理解してちゃんとしたかもしれない」、と言われました。

あと、掛捨てが嫌だ、という方には、変換、という制度をご理解頂きたい。

つまり、保険って、定期保険(いわゆる、原則、掛捨て)の保険から、終身保険(いわゆる、原則、解約金ありのタイプ)に、途中で、変換できることをごぞんじだろうか。

ただし、保険会社や、保険種類によっては、変換ができないケースもあるのだけど、変換できる商品、保険会社を選ぶことも重要なのだ。

この点、先日あったケースは、もう、ある程度財産もあるし、相続対策として、定期保険を、終身保険に変換したいと思って、私が、助言し、加入されている保険会社に問い合わせたところ、変換できないタイプだったという。

保険は、加入時も大切だけど、出口の柔軟性も大切なのだ。

だから、私は、ノーマルな定期、もしくは、収入保障保険がいいのではないか、というときも、変換できない会社の保険屋さんをご紹介することはないのだ。

保険は、会計、経営、税務、保険、すべてに詳しい人に相談することが、本当に、大切であることを、是非、ご理解頂きたい。

ちなみに、手前味噌ですが、私は、保険税務は、結構、詳しいです。

以前も、クライアントに提案に来られた保険屋さんに、言われました。

先生、結構、詳しいですね、と。

当然です。

変な商品を提案されて、クライアントの財務に傷をつけられては、困りますから。

ちゃんと説明できる内容のものじゃないと、大丈夫ですと、私も、クライアントに言えないでしょ。

当然です。

騙されてはいけません。

また、ちゃんと理解することが大切です。

なぜなら、何があっても、経営は、自己責任だから。

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税理士・公認会計士

金平 剛

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税理士・公認会計士 金平 剛 会計事務所

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