余剰資金で借入の早期返済をすべしというお話


今回は、 余剰資金で借入の早期返済をすべしというお話。


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先日は、新規のご依頼の方が、確定申告を終えられたということで、お伺いして今後のやり取りの仕方などを話してきた。

その中では、当然、直近の決算の状況や、BSの内訳を知る必要もあるため、過年度の決算書等をぱらぱらと一緒に拝見していたときに、金平先生はふと気がついた。

BSをみると、お借入とそれなりの預金とが存在するという内容。

まだ始まったばかりだったが即刻、お伝え、提案してきた。

必要な手元資金以外の余剰資金で、借入は早期に返済した方がいいですよ、と。

なぜなら、その分、多額の利息を支払わなくて済むからだ。

これは、税務というよりは、財務的なことだけれども、前の事務所さんからはこのような指摘や提案はなかたそうで。

仮に、もう一年、ご依頼が早ければ、27年度も、決算額よりも、利息を数十万円減らせただろう。

また、借入というのは、長期にわたるものなので、その利息削減効果というのは、単年にとどまるものでもなく、完済期限まで効果が及ぶものであることから、場合によっては、数百万円の効果が生じる可能性もある。

もちろん、今後、

・投資計画があり資金が必要

・経営が不安定で運転資金を十分に確保しておきたい

等のニーズがある場合には、無理に、早期返済をする必要がないが、資金ニーズが低ければ、必要な資金以外の余剰資金は、早期に返済して利息を減らすことが利益増大につながる。

ただし、留意点としては、借入の契約の条項によっては、早期返済の場合には、違約金を徴収されるような条項が含まれているケースもある。

しかし、それも問題はない。

そのような場合にも、

・早期返済により減少されることが見込まれる利息の総額

・その違約金の額

とを比較して、前者の金額の方が大きければ、早期返済した方が得であるという判断をすれば済むということである。

我々、税理士というのは、日々の一つ一つの処理の正確性、妥当性の確認ということがメインの仕事のように思う。

しかし、出来上がった決算書というものを、全体的に、俯瞰的に見渡すことも重要である。

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