私は、会計士、税理士で、会計、財務について、さらには、管理会計、経営にも明るいため、あらゆる経営判断においては必ず財務的なアプローチをしたうえで最終決断するべきだし、それが安全で安定経営に寄与すると信じている。
しかし、中小企業の経営において、そこまで意識できている経営者が案外少ない。
その要因の一つとして我々、会計士、税理士が上手に情報提供できていないことも一つの要因であり、そこは私も日々改善しなければならないと思う。
ただし、契約内容、予算によって提供できるサービスに限界があることも事実であり、自身で判断ができないのであれば、顧問の会計士、税理士、もしくは、コンサルタントに別途、そのようなサービスも依頼するべきだと思う。
先日もあるクライアントさんで、重要事案についてご相談を頂いた。
事情は伺った上で、私は、財務的なアプローチで冷静な判断のための情報提供を実践し、共に、今後の経営について検討し、検討を継続している。
このクライアントさんは、毎月、適時に月次試算表を作成できる体制を整備してくださっているから、それを作成し、それを基に、私が判断した情報と提供することで、定期的に重要な経営判断を実施して頂き、改善を検討して頂いている。
ここで大切なことは、財務情報を活かすことも重要だけど、それをするためには、そもそも適時に直近の正確な財務情報を活用できるような体制になっていることが重要であることは明らからである。
経営者自身、または、私が、いくら財務的な知見に優れていたとしても、正確でタイムリーな財務情報そのものがなければ、何も検討し、判断することはできない。
適時な財務情報を入手、そして、それを活かすことは、例え中小企業であっても必要であるし、上場企業等、優秀な経営成績を残している企業においては、当たり前のことである。
私も、会計士としてこれまで多くの上場企業の監査を通じて、そのような企業の財務管理、経営管理に関与してきたが、優秀な企業は、財務、経理の体制も優秀な傾向が高い。
中小企業においては、優秀な経理、財務の担当をそれ専属で設けることは難しいかもしれないが、そうであれば、ご自身で勉強するか、外部のノウハウを利用することが、合理的だと思う。
ちなみに、経営の助言をもらうのであれば、自ら経営し、一定以上の成果を出している人からもらうべきだと思う。
経営もしなことがない、成果もでていない人が、肩書だけ素晴らしくても、適切な助言を与えられるとは私には思えない。
成果には、根拠があると思う。
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