事業計画とは単に数字を並べるものではないというお話


今回は、事業計画とは単に数字を並べるものではないというお話。


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多くの個人事業、中小企業においては、翌期1年という短期間でも、事業計画を策定しているところは極めて少ない。

ただ、よく考えてみると、目標に対して計画がない、いや、もっというと目標自体がない、となると、果たして成長は可能なのだろうか?

不可能とはいわないけれど、目標達成に対して効果的ではない可能性が高い。

そこで、やはり、事業計画は策定された方がいいことになるし、実際、上場企業では、当然のように翌期の事業計画が策定されている。

しかし、事業計画といっても、中小企業において良く見受けられるのは、単に、過年度の実績をベースにして、翌期もこんな感じでいいだろうといった、単に数字を並べただけの事業計画。

しかし、過去実績をベースにすることは大切だけど、過去実績をベースに、過去と同じように数字を並べただけだと、それを作成する価値はほとんどないだろうし、そんな事業計画であれば、策定する時間自体もったいない。

つまり、事業計画は、数字の羅列よりも、その数字に対して、その事業がいかに改善行動を起こすのかというアクションプランの方が大切なのである。

そして、数字目標とそのアクションプランとが合理的に整合性をもち、達成可能であって初めて策定する意義がある。

(もちろん、そのアクションプランを実行することの方がより大切だけど。)

また、重要なことは、単純な規模の拡大よりも、利益の増大、と、資金計画である。

つまり、まず、いくら売り上げが上昇しても、利益が残らないと、単に忙しくなるだけで、仕事好き以外の人は幸福とは感じられないし、そのような規模の拡大であれば、する意義があるのだろうか。

やはり、利益の追求だけが企業経営の目的ではないが、利益を追及することは大切である。

経営とは、その事業に係わる多くの人に貢献しながら、利益を増大させる仕組みを整備、運用することだと思う。

そのため、規模よりも、まずは、合理的な利益の追求を重視した事業計画が重要である。

また、この部分は、会計、財務のことを理解していないと、少々理解しづらい部分であるが、事業成長過程においては、多くの業種において、会計上の利益は増大しているものの、資金的には、赤字ということが少ないくない。

そして、赤字の資金は、借入により賄うということが一般的である。

そのため、拡大と伴う事業計画を描かれることはよろしいけれども、資金的な計画も備えた計画じゃないと、その計画は実行すれば実行するほど、資金不足となり、まさに、黒字倒産を招くだけだ。

資金計画も重要である。

最後に、より売上、利益の増大させるための事業計画の策定には、やはり、経営に関する知識、知恵というものが重要であって、経営者は、それを自ら学ぶか、もしくは、だれかに助言してもらうことが重要である。

経営に関する知恵、知識がないと、有効な事業計画の策定は難しいだろう。

是非、経営者には、ご自身の事業にあった経営について、積極的に学んで頂いた上で、事業計画を策定し、実行していただきたい。

ちなみに、私も、事業計画を策定している。

ちなみに、お恥ずかしいが、計画、目標が、高すぎたため、時間軸という観点からは、その計画、目標を達成できていない。

しかし、不思議ではあるが、少し遅れ気味で、なんとか当初策定した計画は、達成できそうなところまでやってきた。

これはまさに、私が、あこまでやると計画したからできたことであって、計画しなければ、出来なかったことである。

また、遅れはしたものの、当初の計画が達成できそうなことに関しては、本当に不思議な感じであるが、人間の脳とはこういうものなのだろうと、考えているところである。

しかし、状況や価値観というのは日々変わるもの。

私も、今、正に、今後の事業計画を再検討しているところである。

皆さんも、是非、常に、今後の事業計画を考える習慣を身に付けていただければと思う。

現状維持は、後退の始まり。

より利益を上げるための事業計画を策定したいけれど、もう自分だけの情報だと難しいとお考えの方。

お気軽にご相談ください。

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