今回は、決算書は重要なところだけ読めればいいというお話。
語弊を恐れずにいいますが、そう思います。
つまり、タイトルの通りですが、経営者は、決算書は重要なところだけ読めればいいと思う。
もちろん、具体的に読めれば、もっといいですよ、我々のように。
ただ、日々、経理をされていない方や、簿記の知識が乏しい方が、決算書を詳しく読んで、分析するというのは、正直、難しいと思う。
そして、そんな完璧な状態を目指すから、意識の高い経営者でも、決算書を読むことを諦めてしまうのではないか、と私は思う。
だから、だったら、最初から、完璧に決算書を読むことを諦めて、重要なところを知って、重要な部分だけ読めるようになればいい、それが、私の持論です。
この点、会計事務所の考え方によっては、決算書に加え、○○比率をずらっと並べて、経営者等に説明しているところもあるのかもしれないけれど、個人的には、そもそも、経理や決算書、簿記に詳しくない方に、決算書の勘定科目の計上額を足したり、割ったりして計算された指標を○%ですよ、といってもピンとこないのは当然で、それがいいと思って提示し、説明しても・・・と思うのは私だけでしょうか。
また、仮に、そのような指標が重要だとしても、業種が異なれば、重視するべき指標が異なってくるのに、一様に、どのクライアントにも、メリハリもなくすべての指標、数字を説明しても、合理的ではないと思うのは私だけでしょうか。
その他、色々思いますが、そんな感じで、私は、決算書は重要なところだけ読めればいいという持論であります。
そして、私も、決算書を隅から隅まで説明することはしないし、クライアントにも、重要なところを教え、重要なところだけ読めればいいと、言っていますし、月次の報告においても、重要なところ、注意しないといけいないところを、ピンポイントで、指摘して、改善を促す、これでいいと思うのだ。
つまり、まずは、そのクライアントにとって、どこが重要なのか、専門家が正しく判断できることが重要である。
そして、それを継続的に伝え続けることが、重要と考えるのである。
他方、これも私は否定的なのですが、同業他社比較ってあまり意味がないと思うのだ。
例えば、飲食店であっても、業態が違う場合もあって、それらを比較しても意味がないでしょ。
また、同じ美容室であっても、ターゲットと価格帯が違えば、やはり、比較しても意味がないでしょ。
(この点、単価が同じである、医療業界は、比較する価値があるかもしれないけれど。)
さらに、規模が異なるのに、数値を比較しても、これまた、価値が乏しいし。
そして、比較するにしても、損益計算書の指標の比較をすることは一定の価値があると思うが、貸借対照表の数字や指標を比較することは、融資判断、投資判断においては重要だと思うけれど、経営者本人が経営改善する目的では、やはり、あまり意味がないかなと思う。
ただし、仮に、決算書は重要なところだけ読めればいいとしても、最低限の決算書、会計、簿記に関する知識は必要である。
その上で、重要なところを認識できれば、経営者にとっては十分だと、私は思う。
だから、金平流の決算書の読み方、というセミナーをやりたいんだけど、なかなか準備する時間がなくて・・・
がんばります。
あとは、受けてみたい方がいるかどうかだな・・・
受けてみたい方、いますか?
あと、人を集めて頂ければ、やりますよ、年内であれば。
それはさておき、本当に、決算書は重要なところだけ読めればいいと思うし、それだけではなく、決算書は重要なところを読むことが重要だと思う。
逆にいえば、重要ではないところまで読もうとして、嫌悪感を抱き読まなくなる方が、経営改善から遠ざかる要因だと思う。
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税理士・公認会計士
金平 剛
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