収入を安定化させるために重要な考え方というお話


今回は、収入を安定化させるために重要な考え方というお話。


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どのようなビジネスであっても、ある特定の顧客が、永遠に顧客であり、また、その顧客が、毎年、一定額以上、必ず利用してくれるという保証のあるビジネス等、ほぼ存在しないだろう。

そのため、ビジネスにおいては、常に、収入には、波があると思う。

しかし、波があるからといって、大きな波を作っていては、経営、そして、経営者の心も、不安定になるだけだろう。

つまり、ビジネスにおいて、安定的な商品、サービスを提供するには、経営そのものが安定していることが重要であって、そのためには、各種大切なことがあるが、中でも、収入、つまり、売上を安定させることが重要となる。

では、皆さんは、収入を安定化させるために、重視されていること、具体的に取り組まれていることはあるだろうか?

もちろん、経営には、色々な戦術というものがあるため、皆さんの取り組みが合理的なものであれば、否定するつもりはない。

しかし、このような考え方も大切ではないだろうか。

つまり、収入を安定化させるためには、いかに、既存客に定期的に利用していただくのか、という考え方である。

また、ビジネスの特性上、どうしても、既存客が、短い期間で再利用しないようなビジネスモデル場合(例えば、住宅販売等)には、いかに、既存客から定期的に紹介を頂くのか、という考え方が重要ではないだろうか。(もちろん、ストック型ビジネスにおいては、定期的に紹介を頂くことは重要である。)

皆さんは、どのように既存客を認識し、既存客との関係性を構築し、維持されているだろうか?

そもそも、認識も、維持もされていないとなると、それは、非常に非合理的な経営と言えるだろう。

なぜなら、既存客と、新規客を区分しない経営というのは、戦略もぼやければ、ぼやけた戦略が、費用対効果の高い投資となる可能性も低い。

また、新規客の方が、既存客よりも、獲得コストは、数倍高いとなると、新規客は、既存客に対して、利益率が低いことが考えられる。

そして、そのような利益率の低い新規客獲得に特化した経営をしていれば、既存客重視の経営に比べて、売上も、利益も安定せず、経営も安定しないという悪循環となる可能性を高めると私は考える。

景気もそれほどよくない、消費も活発ではない現代。

しかし、不思議なもので、そんな環境においても、しっかりと既存客を中心に、自社に消費をしてもらっている企業も存在するのも事実である。

そして、そのような企業において、共通する可能性が高いこと。

一つは、とびぬけた品質。

もう一つは、やはり、標準以上の品質と、既存客、更には、優良顧客重視の経営と、既存客との関係性重視の経営である。

結局、ビジネスは、人間の営みそのものであり、いかなる時に、人間というものにフォーカスした経営をしていれば、大きく失敗することはないと思われる。

もちろん、品質へのこだわりも重要である。

しかし、品質だけは、いつか、同等の品質を有するライバルが現れたときには、最後に、選ばれるのは、既存客を重視した経営をしている企業である可能性が高いことは、直感的にお分かりになるだろう。

ちなみに、既存客重視の経営というのは、単に、既存客に値引きをするということではない。

値引きは、だれでもできること。

いかに、既存客を大切にするか、それは、価値観であり、理念であり、個性によって、異なるだろう。

私も、気を付けなければ。

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