随分、秋らしくなってきてましたが、体調管理にはご留意ください。
さて、先日、当ブログを読んで頂いている方から、参考になります、と言われたところ、最近、あまり更新していないことを反省し、筆をとった次第です…
読者の皆様の中には、ご自身で経理をされている方もいらっしゃるかと思います。
昨今の環境において、ご自身で経理をする、ということは、自社に会計ソフトを導入して、その会計ソフトへ、データを入力すること、といっていいでしょう。
経理、会計は大事です。
しかしながら、こればかりはやったことがある人ではわからないと思いますが、経理というのは、なんとも単調で、人によってはやりたくない仕事の一つ、と捉えられることも多いのも事実です。
そんなことをいわれると、我々、会計事務所というのは、なんともつまらない存在のようで、悲しいですが、私は、この仕事が好きです。
そして、好きな理由としては、個人的に、仕事に対して、楽しみを持っているからだと思います。
同時に、嫌にならないように、工夫をしているからだと思います。
経理を楽にするための第一歩は、何といっても、自分にあった会計ソフトを活用することです。
私も、自身にあっている会計ソフトを使っているからこそ、会計、経理を嫌にならないと思っています。
クライアントには恐縮ですが、ご自身で経理をされる場合には、私が使える会計ソフトを導入して頂くことを条件として、ご依頼を頂いております。
同時に、私が使っているソフトは、活用方法を理解すれば、使いやすいソフトだと、個人的には信じております。
しかし、ソフトだけでは十分ではなく、やはり、活用方法を工夫しないと、経理は嫌になりかねないと思っています。
私が実践している工夫といえば、考えれば沢山あると思います。
正直、大した工夫でもないですが、小さな工夫の積み重ねによって、経理のスピード、そして、正確性を高めることは、経理を楽しむための手段だと私は思います。
これからもその方法を思いつけば書いていきたいと思いますが、今回は、通過勘定の活用について書きます。
通過勘定という言葉は、正式な会計用語なのかは不明ですが、どうゆうことかと申し上げると、特定の目的のために、一旦、その科目に処理して、後に、その科目から、正式な科目へ振り替えるために使う勘定科目、といえるでしょう。
これは、私が、会計士として、監査法人時代に、ある上場企業の監査をしている時に、実際にその帳簿の動きをみて、盗んだ手法です(笑)
ちなみに、通貨勘定というのは、会計上のBS科目であれば、何をつかってもいいです。
最終的に、その科目の残高が、決算時には、ゼロになっていればいいわけです。
科目を設定できる場合には、通過勘定、という科目を設定してもいいくらいですが、私は、よく、仮払金、を活用しています。
例えば、会社さんによっては、複数の銀行から借入があったり、当座預金が必要なため、当座あったりなど、種々の理由から、複数の銀行口座がある場合があり、そして、銀行間の資金移動が沢山ある場合があります。
そして、同日に、いくつも銀行間の資金移動を行うと、どこの口座から、どこの口座へと資金移動したのか、後日、通帳をみると考えないとわからないこともあるかと思います。
資金移動した日に経理をできれば、そのようなことは生じ辛いですが、1週間に一回とか、1ヵ月に一回という頻度で経理をする場合には、通帳だけみても、通帳をならべないとわからないし、場合によっては、なんか合わない・・・というケースも多いかと思います。
そんな時に、私は、通過勘定である、仮払金に、補助科目として、資金移動、という名称で補助科目設定をして、銀行間の資金移動らしきお金の出入りは、すべてその科目を通じて処理を行います。
そうすることで、どこからどこへ資金移動したのか、確認しなくても、その通過勘定である仮払金・資金移動が結果的にゼロになっていれば、資金の移動の会計上の処理は妥当である、と考えられるからです。
通常、銀行間の資金移動の処理は、直接、口座を指定して処理を行うと思います。
例えば、
普通預金・A銀行 / 普通預金・B銀行
のように、B銀行からA銀行へ、資金を移動した、というのが上記の仕訳の意味になります。
しかし、同日付で、例えば、同じ金額で、いくつも資金移動があった場合には、後日、通帳だけを確認しても、どこからどの銀行へ移動したのかなんて、わかりません。
そこで、資金移動を通帳から確認できた場合には、
普通預金・A銀行 / 仮払金・資金移動
仮払金・資金移動 / 普通預金・B銀行
とすることで、結果的に、仮払金・資金移動は、相殺され消え、また、残る処理は、上記の同じになるということです。
ちなみに、仮払金・資金移動の通過勘定の残高が、プラスでも、マイナスでも残ってしまうケースもありますが、その場合には、原因を追及して、正しい処理をする必要があります。
しかし、よくあるのは、差額は、現金として引き出した、というケースが最も多いというのが、私の経験上、いえることです。
今回は、通過勘定の活用として、資金移動のケースをご紹介しました。
経理のスピードと正確性を追及したい方は、是非、弊所に、ご相談ください。
時は金なり、ですよ。
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