○○比率なんて中小企業経営に大事なのは数個に限られている  経営 財務 会計 事業計画 税理士 会計士 コンサル 富山


最近、100ヤード内のウエッジショットが前よりも安定してきた金平です。

飛ばないだけ、100ヤード内の寄せワンパット勝負なので、Pも併せて、ウエッジ各種、5本入れることにしました(笑)

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今回はゴルフネタはこの程度にしておき、会計とか財務とか経営のお話へ。

先日、あるクライアントさんから、このような質問を受けました。

「この前、何をやっているのかよくわからないけど、コンサルタントという仕事を人から、財務の色々な比率を出して、それら各種が、それぞれ改善するように経営したら、経営したら、経営が良くなると、言われたけど、それって、本当かな?コンサルってそんなもんなん?」

と。

これに対して、私は、

「そんなもの、経営改善のために必要なものなんて、数個に限られており、多くの各種比率なんて算出するだけ、時間の無駄で、そんな時間があれば、本業に注力したほうがいいですよ」

とバッサリ伝えたところ、

「金平さんらしいな(笑)、金平さんがそういうなら、そうするわ(笑)」

と言われました。

私も一応会計士ですから、日本の実務家としては、最高峰の財務会計や管理会計、財務論について学んできました。

そして、各種、いわゆる財務比率の分析も、試験問題として色々を解いた経験はありますし、監査の目的から、異常点を発見するために、監査で行ったこともあります。

しかし、それら比率というのは、全て、関連しているのであって、それらを突き詰めていけば、結局は、利益を上げることが重要であり、より多くの利益を上げ続ければ、すべての比率、指標が改善する可能性が極めて高いということです。

つまり、経営改善において大事にするべき比率というのは、私、個人的には、各種、売上に対する利益率であり、それは、裏を返せば、売上に対する経費率、原価率、が重要になるということです。

先日、とある自称コンサルタントという方のブログを読んでいたときに、その方は、各種、財務比率の中で、最も大事な比率は、○○で、その数値を100%以上にしましょう!、といかにもテキスト的なことを書かれていましたが、正直、もうしあげて、この方は、本当の経営のことをわかっていないな、と感じました。

例えば、一般的かつ代表的な比率として、流動比率、というものがあります。

これは、その企業の短期的な支払い能力を示す指標といわれているのですが、その比率が良ければ経営がいいかと言われれば、必ずしもそうとは限りません。

例えば、流動比率は、流動資産÷流動負債、として計算され、流動資産には、普通預金残高が含まれますが、例えば、その企業の普通預金が、つい先日、10年後に一括返済する多額の長期借入金によって保有しているものであって、それによって、流動比率が大きく改善したからといって、確かに、短期的な資金ショートによる債務不履行による倒産のリスクは低くなりますが、しかし、その資金を有効に投資し、利益として回収できなければ、短期的に改善した流動比率なんて、まったく意味がない指標といえます。

また、流動資産の中には、いわゆる棚卸資産として、商社であれば、販売用のまだ売れていない商品等の仕入額の累計額が計上されていますが、会社によっては、その棚卸資産の中には、今後、売れないであろう廃棄せざるを得ない不良在庫も評価額に含まれていた場合、不良在庫で膨れ上がった棚卸資産を含む流動資産による、流動比率を計算して、基準値以上だったから、ああ自社はいいじゃん、と思ってしまえば、それは最悪な判断で、現実は、売れない無価値な商品をどれだけストックしていても二束三文で、支払能力にはなりえない、ということはお分かり頂けるでしょう。

私は、コンサルティングというのは、価値を生み出すこと、が成果だと思っています。

そして、企業経営における価値というのは、正に、利益、であり、利益をより多くするのか、一定の利益を安定化させてあげることこそが、真のコンサルティングだと考えます。

一方、それに反して、そのコンサルティングに要するコスト以上の利益をもうまないコンサルティングというのは、正に、虚業であって、相談する価値はありません。

経営の原理原則は、シンプルです。

無駄を削減すること、効率性、生産性を向上すること、ロスを避けること、投資は必ず回収すること、です。

特に、色々な面で、経営資源の乏しい中小企業においては、合理的経営こそが、最善だと信じています。

そうすることで、利益が生まれ、利益が、企業に留保されるキャッシュになります。

キャッシュが増えれば、借入も減り、債務を減らし、無駄な利息を払うこともなくなります。

借入にいいもの、悪いもの、という考え方があるのは事実ですが、いい借入といのは、借入による資金によって投資したものの利益が、借入による利息よりも大きく超過するような投資に関連する借入でって、そうではない借入というのは単に利息を銀行へ寄付するだけの、悪い借入だと思います。

本質を見極められないコンサルタントに相談されるようなことは、避けられることを、お勧めしたいしたいです。

また、財務分析を通じて、本気で、経営を改善したと思っているのであれば、私に相談してほしいですね。

本気でやっていただけるのであれば、私も、本気で向き合います。

ちなみに、さきほどの流動比率は、先ほどの説明の通り、その企業の短期的な支払能力を示す指標の一つであり、自社の経営改善のためには、それほど重要ではないと言いましたが、実は、中小企業経営においても重要であったりもします。

どういうことかわかりますか?

これが分かる方は素晴らしい。

答えは、御社の得意先として、相応しいか評価するという観点からは、実は、中小企業においても、得意先の支払い能力を知ることは重要だからです。

支払能力の低い相手にどれだけ売上ても、売上代金が回収できなければ、そんな売上は全く意味がありません。

得意先の決算書や試算表をみることは、なかなかないかもしれませんが、本来は、例え、中小企業同士の取引であったとしても、大きな取引を始めて行うような場合は、相手の決算書をみて、安全性を評価した上で、取引を行うことが好ましいでしょう。

ちなみに、流動比率も、さきほどのように流動資産に、いわゆる不良資産が計上されているような場合には、どれだけ流動比率が良くても、鵜呑みにしてはいけないわけですが、資産として計上されているもののうち、不良性の有無を検討、分析することも実はできます。

つまり、資産の不良性を検討し、不良相当額を控除した資産計上額で、分析することも重要だったりします。

また、同様に、流動負債も、未計上である可能性もあるわけですから、計上されている負債が、過少ではないかと分析する方法もなくはないわけで、仮に、負債の過小性が疑われる場合には、過少分を加味することも重要でしょう。

そもそも、不良資産の計上、または、負債の未計上が疑われる時点で、得意先としての資質は低いといっても過言ではないでしょう。

特に、建築業や、商社のように、取引額が大きくなるような業種の場合は、与信管理の一環として、本来は、銀行のように、得意先の決算書をみせてもらうことが、望ましいといえるでしょう。

今日は、本物の会計士っぽく書いてみました(笑)

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