あまり公にされることはないが、これから起業、独立を考えられている方で、創業資金の借入に関して、金融機関に申し込みをしたところ、借入可能額が、申込額よりも、減額されて決定、あるいは、借入自体を断られるケースは、意外と多いと思う。
それらの理由について、いくつかご紹介したいと思うので、ご自身で、創業借入の申込をされることをご検討の方は、参考にしていただきたい。
考えれば、それらの理由はいくつもあると思うが、主なものとご紹介したい。
まず、事業計画自体に無理があるか、過度に楽観的で、申込額の借入を実行してしまうと、返済できない可能性が高いと評価された場合である。
これは、当然だろう。
金融機関はあくまでも貸し出した借入の全額を返してもらえる可能性が高いと判断するため、貸しているわけで、返せない可能性が高いのであれば、貸さないのは当然だろう。
ただ、この場合も、
・実際の計画自体に無理がある場合
と
・実際の計画自体には合理性があるが、会計を理解しておらず、上手に、事業計画に反映できていない場合
があると思う。
後者の場合には、しっかりと事業計画を作成すれば借りられたのに借りられないというのは、無念だろう。
次に、申込額のうち、使途が不明な部分について、減額されたという場合である。
金融機関が資金を貸してくれるのは、事業に要する資金のみであり、使途が不明な資金については、貸してくれない組織であることをまずは理解頂きたい。
したがって、事業計画上は、借入の申込額が、すべて事業のために使われることを、適切に表現してあげることが重要になる。
具体的には、借入の資金の使途を大別すると、
・設備資金
・運転資金
に分けられるが、借入の申込額が、いつに、なにに対して、いくら、使われるのか、事業計画上、説明してあげることが必須になる。
例えば、申込額が1,000万円だとすれば、
・設備に200万円
・内装工事に500万円
・運転資金に300万円
とし、さらに、これらの内訳について、いつ、なにに、いくら、使われるのか、細かく説明することが重要になる。
しかし、それができない場合には、使途が不明な部分は、減額しますね、あるいは、計画が甘いので、回収懸念リスクがちょっと高くないので、少し減額しますね、等といった結論に至ることになるだろう。
特に、難しいのは、運転資金の説明だと思う。
設備資金については、業者から貰った見積書があるので、まだ容易だと思う。
問題は、運転資金である。
運転資金は、内訳が細かいし、開業から数か月分に事業に充当される資金であることと説明しなければならないので、一般の方には難しい部分だと思う。
しかし、安心して起業、創業するには、実は、この運転資金こそが一番重要なのである。
創業融資におけるたかが事業計画だが、されど事業計画だと思う。
軽くみないことをお勧めしたい。
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