今回は、開業時のトラブルと開業資金というお話。
実は、以前のお手伝いした開業に関する資金調達を完了させて頂いた方において、こんなトラブルがあった。
つまり、それは、開業に関して絡んでくる業者の方から、契約前の見積りとはかけ離れた請求をされた、というケースである。
正直、それを聞いた時には、そんなことってあるのかよ、と思ったけれど、これは事実である。
また、意外だけど、こういうケースは少なくないようだ。
開業をご経験された方は、よくお分かりになると思うが、そもそも、開業時って、そもそも借入をしたこと、そして、開業後も見えないから大きな不安があることは事実だと思う。
そして、苦労して準備した大切な開業資金で、ようやく準備に取り掛かれたにもかかわらず、そのような後出しじゃんけんのように、あとから追加請求されることは、その後の資金計画が大きく狂う可能性あって、より不安が増大することになる。
そのため、まず重要なこと。
それは、業者は信頼できる方を選ぶこと。
これは本当に重要だなと。
そして、もう一つ。
それは、仮に、万が一、上記のような事象が生じても、ある程度は対応できるだけの資金を少し余裕をもって準備しておくことである。
ただ、金平先生、そんな、特に借入については、必要な分しか貸してくれない銀行さんから、どのように少し余裕をもって準備するんですか?という質問が生じるかもしれない。
答えましょう。
それこそ、資金調達、事業計画のプロがなせる技なのである。
だから、私は、そのようなお手伝いをする場合には、依頼者のご意向を確認した上で、必要額よりも少し余裕が持てる資金を借りられたらいいなというご意向がある場合には、気持ちではあるが可能な範囲で、そのようになるように事業計画を作成しているのである。
そして、今回の事例となったケースでは、正に、その若干の余裕があったために、私の方で、資金計画を再試算したところ、全然問題なかったという結果になって、ご依頼者は、相当不安だっただろうけど、私からの助言を受けて、ほっとされていたのである。
ただ、これって、当事者になれば分かると思うけど、現実に、自分の身にふりかかり、会計や財務、事業計画のことがよくわかっていないと、相当不安だと思う。
開業時には、予期しないトラブルのリスクも織り込んで、資金計画、事業計画を作成し、借入額を決定し、借入を実行してもらうことが重要であることが、この事例からして明らかだろう。
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税理士・公認会計士
金平 剛
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