中小企業の決算書の上手な分析方法  会計 財務 決算 分析 経営


会計士、税理士としてよく受ける質問の中に、どうすれば決算書の内容を理解できるのか、どうすれば決算書の内容を上手に分析できるのか、ということがある。

加えて、同業他社に比べて、各種指標、割合はどうか?という質問もある。

私個人の持論としては、中小企業の決算書分析においては、

・前期比較

・前年同月比較

のみでいいと思っていて、

・同業他社比較をしてもあまり情報として意味がない

ということ。


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特に、同業他社比較をしても、価値のある情報を得られるケースは、極めて少なくする価値はないと思う。

なぜなら、比較をするためには、各種、キーとなる前提条件が同じじゃないと、比較結果の中に、前提条件が異なることによる差異が含まれるため意味がないと考えるからである。

例えば、居酒屋一つとっても、ターゲット、客層も異なれば、立地も異なる、扱っているメニューやお酒も違う中で、2社の決算書を比較して、その際に情報価値があるのかといわれると、ない、というのが私の感覚である。

なぜなら、各種前提条件がことなれば、結果に差異が生じることが当然だからだ。

この点、上場株式等の投資に際しては、数ある投資対象の中から、もっとも効率的に稼げそうなものを選ぶという過程においては、当然、同業他社と比較して、より割安なものを選ぶという目的においては、その比較には一定の価値があることは、容易に想像できるだろう。

また、上場企業クラスの規模になってこそ、比較して、情報と価値があるのであって、中小企業同士を大きな業種の中で比較したところで、それほど価値があるとは思えないというのが私の持論である。

一方、自社の決算書について、過年度と比較したり、前年同月比較、さらには、月次推移を並べて月次単位で業績を比較していくことには、価値があると思う。

そして、その比較の中から、大きな増減がある項目について、その理由を探る過程で、決算書の本当の内容、つまりは、経営の内容を財務的に理解できるものと思う。

そういう観点からすると、過年度比較、月次推移比較、について、比較的容易に、みやすいイメージでプリントアウトしてくれる会計ソフトを選ぶということは、会計、財務にそれほど明るくない人にとっては、意外と重要なことだと私は思う。

この点、当然ながら、私は、入力の容易性と共に、見やすい帳票をだしてくれる会計ソフトを利用している。

しかしながら、慣れていないだけかもしれないが、会計ソフトの中には、正直、見づらい決算書をプリントアウトしたり、無駄に、○○比率などが満載の報告書を出すケースもあるが、正直、個人的には、オーバースペックだし、読めない方に、読めない情報を提供する意義はどこにも見いだせないと思うのだ。

是非、よりより会計ソフトを使い、上手に決算書を、過年度比較、月次推移比較することで、経営分析、ひいては、経営改善に役立たせて頂きたいと願うところだ。

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