よくありがちな経営者の疑問。
結構がんばっているのに、どうも思ったように売上が伸びない。
売上が伸びたのに、思ったほど手許に、現金が残っていない。
なぜだ。。。
そして、その疑問を前提に、さらによくありがちな発想。
でも、利益を残すには、やはり売上が必要だから、とりあえずもっと売上を伸ばせるように、もっと頑張ろう!
とアクセルと踏み込むこと。
しかし、結果は、やはり利益が思ったほど残らず、モチベーションが下がり、売上も減り、でも、それではだめだと思い、また、売上に偏った経営をするという循環が起こることが多いのではないだろうか。
ただ、こんなことを繰り返していても、成果、つまり、利益を残すためには、何も変わらない。
これまで目に見える改善だけでは思ったほど成果が上がらない場合には、より根本的なところを見直さない限り、成果が改善することはない。
経営も同じだと思う。
では、経営を改善する場合に、まずしなければならないことは何か?
当然であるが、現状の分析である。
つまり、無駄なコストはないか?
利益がでない最も大きな原因は何か?
その上で、まずしなければならないことは、利益を生み出していない商品、製品を扱うことを止める、また、利益を生み出していいない行動を止めることである。
例えば、飲食店で、味が悪ければ、何をどうがんばろうと改善する余地はない。
メニューを変え、味を向上させるしかない。
また、ターゲットのマーケットにおいて、購入可能な見込み客が少なければ、やはり、売る商品、製品を変えなければならない。
ちなみに、見込客とは、購買力があること、つまりは、その価格帯に対して、買えるお金を持っていること。
そして、そのような検討、改善の後に、まず実施しなければならないのは、コストカットと、業務改善なのだ。
つまり、そもそも利益がでない構造の事業において、操業度、つまりは、売上をどれだけあげても、成果としての利益は、それほど見込めない。
しかし、成果、利益を伴う売上の作るためには、日々の合理化がまず大切なのだ。
例えば、予約がいっぱいのお店において、更なる売上を確保するためには、一つ一つの業務を改善し、空き時間を作ることが必要だろう。
また、製造業においても、欠品が続くのであれば、やはり、日々の製造を合理化しない限り、売れる量は限定される。
現状、それほど売上がない場合であっても、日々の業務の合理化は大切だ。
なぜなら、仮に、売れるようになった時には、業務量=売上のアッパー、となるからだ。
逆に、利益のでない体質で、売上を伸ばしても、思ったほど利益はでないのは当然だし、そうすることで、たちまち、業務はパンクして、欠品、クレーム、ミスが生じ、結果、信頼を失いかねない。
売れて、利益が出せる商品、製品を戦略的に選択することが重要である。
そして、利益が出せる商品、製品というのは、原価構造もよく、また、作業能率もいい商品、製品、である。
ちなみに、これは、中小企業のみならず、大企業であっても同じだし、同じことを日々繰り返しているだろう。
私も、会計事務所として、東証一部上場の会計、税務ソフトの業者さんをソフトを利用させてもらい、担当営業の方から要望を聞かれることもあるが、当然ながら、すべての要望に応える改善は、すぐにはできないと言われる。
当然だろう、彼らも、利益が出さなければならないから、そんな大企業の彼らであっても、利益を考えて行動しているし、できないことはできないというと、顧客が離れるおそれはあるが、それも止む無しということだろう。
私も同じだ。
もちろん、困っている人の役には立ちたいと思うが、仕事をするには、お金も、モチベーションも大切であって、それを実現できない仕事は、何かの理由がない限り、するべきではないと思う。
ちなみに、私も、つい先日は、比較的、大型の契約を、前期限りで打ち切ることにした。
年間の売上でいうとそれなりにある仕事であったが、昨今、先方の要求が徐々に厳しくなり、今期の要求については実質的全体の採算性が私にとっては全然よくないことから、その改善を求めたが、双方、条件面で交わることはなく、打ち切り。
利益をだし、モチベーションを保つことは、自分のためでもあり、顧客のためでもある。
なぜなら、成果を出すためには、モチベーションを保つことが重要であり、また、存続して商品、製品、サービスを提供し続けるためには、自分が納得して生活をし続けることができることが大前提であり、そうではなく、自分がその仕事をやめてしまえば、顧客が悲しむだけだから。
経営改善を実現するには、まずは、売上ではなく、合理化、効率化であり、その中では、優先順位をもった取捨選択が重要なのだ。
合理化、効率化なきところに、売上を伸ばしても、成果は限定的で、業務がパンクする恐れがあるだけだと、私は思う。
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