最近は、相続税と、大切ではあるものの、若干、あまり考えたくないことばかり書いていたので、偶には、前向きな内容を。
読者の皆さんは、様々な業種の方がいらっしゃるかと思うが、業種を問わず、共通することは、忙しい時は、本業に集中せざるを得ないということだろう。
そのお気持ちはよくわかる。
私の事務所でも、例えば、2月、3月は、個人事業のクライアントの決算、申告が、数十重なるので、正に、繁忙期となる。
ただし、そんな時期でも、私は、本業に支障がでない程度で、クライアントや、その他経営者さん達との交流等を絶やすことはない。
なぜなら、常に、知り合いを増やし、相手を知り、また、自分を知ってもらい、将来の見込み客になり得る人、また、自分の知らないところで、自分のことを話して頂ける方、を増やすことが、将来の販売の機会を増やすことであることを理解し、意識しているからである。
そして、知り合った方と何らかの形で、つながりを継続し、絶やさないようにすることを意識してる。
ここで、重要なことは、まずは、将来の見込み客の増加に意識を向けること。
つまり、今すぐ客ではなく、将来の見込み客である。
なぜなら、今すぐ客になるかどうかは、企業側がコントロールできることではない。
また、常に、今すぐ客の獲得を目標としていると、仮に、獲得できなかった場合に、モチベーションダウンになる可能性が高いから。
ちなみに、経営とは、地道な作業の積み重ねだと私は思っていて、継続のためには、モチベーションの維持といのはとても大切であって、モチベーションダウンとなるような思考や行為は避けることも、経営者にとっては大切な課題だと思っている。
次に、重要なことは、つながりを維持すること。
これは、見込客に限らず、既存客においても同じである。
なぜなら、既存客は、リピートすれば、見込客に他ならないからである。
その上で、つながりを維持するために欠かせないことは、相手とのつながりを維持するための手段を確保することである。
例えば、現代的な手段でいうと、SNSでつながるということ。
また、古典的な手段としては、住所やメールアドレスを頂くということ。
なぜなら、手段がないと、つながりを維持できないからである。
そして、つながれば、情報提供を継続して、つながりを維持することである。
ここで、タイトルに戻りたい。
忙しい時こそ、将来販売機会獲得のチャンスということ。
なぜなら、忙しい時こそ、より多くの顧客等につながるための情報を得られる機会であり、顧客情報の増加と、情報提供の継続によって、販売機会が増加するからである。
逆に、暇なときは、暇だから、顧客情報をあまり入手できない。
もちろん、暇なときでも、顧客情報を入手することは大切であることに違いはない。
これに対して、そんな忙しい時に、顧客情報を入手して、かつ、管理なんてできない、という声も聞こえてきそうだ。
しかし、それは、単なる準備不足だ。
つまり、余裕があるときに、顧客情報の入手のための手段作り等に時間を充てて、準備をする。
その準備を怠るから、忙しい時に、できなくなるのだ。
また、入手した顧客情報は、忙しくない時期に、顧客管理ソフト等に入力して管理をすればいいのだ。
そのサイクルを回すことで、徐々に、顧客情報が増えて、顧客情報が増えるということは、販売が増加するということになる。
なぜなら、販売というものは、ある種の確率的なものの結果に過ぎないからである。
つまり、ある情報の販売確率が10%だとした場合に、その情報を届ける相手の数を増加させることが、販売の増加につながるからである。
先日も、あるクライアントがおっしゃっていたことは、既存客に発信した新メニューが売れていると。
ここで大切なことは、そのクライアントは、熱心に、既存客情報を取り続け、管理してきた、という事実である。
なぜなら、顧客情報があったからこそ、新メニューを伝えることができたのであって、それがなければ、新メニューを伝えることもできなかったし、それができなければ、その月の業績は実績よりも少なくなっていたかもしれない。
顧客等への情報発信、コミュニケーションは、必ず将来販売機会の増大につながると私は思う。
あとは、やるかやらないかは、皆さん次第だと思う。
ただ、これを実感するのはやった者のみだろう。
効果が出るまでには時間を要するが、顧客情報、見込客リストが増加すれば増加するほど、経営が安定するようになることは、継続した者のみが実感できることだと思う。
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