今回は、基礎と自分で考えることの重要性というお話である。
これはですね、あらゆることにおいて重要だと思うんですね。
例えば、私が、高校までやっていた野球も同じ。
つまり、基礎的な動きができて応用的な動きが上手くなる、スムーズにできる。
例えば、その代表例は、キャッチボール。
つまり、狙ったところに正確に投げ、また、さばける範囲内のボールを確実に捕るという運動。
これが、上手にできるからこそ、守備練習で、飛んできたボールを捕ってから、スムーズに投げてアウトにできる、といった感じ。
しかし、キャッチボールが上手くできない人は、例え、ボールを捕ることが上手くても、上手に投げられなかったらアウトを取ることはいつまでもとってもできず、アウトを取るという目的は実現できなわけです。
また、仮に、ボールを捕り損ねたとしても、キャッチボールという基礎ができていれば、送球に自信があるから落ち着いて対処できるところ、やはり、キャッチボールができない人は、いわゆるファンブルしたらもっと慌てて絶対アウトにできない、という悪循環に陥るわけです。
そして、これは、最初の通り、あらゆることにおいて共通すること。
つまり、会計、税務、管理会計においても同じなのです。
つまり、会計処理を理解していなければ、会計処理を積み上げた決算書も正しく理解できなければ、分析をすることもできず。
また、所得税、法人税、消費税、相続税の各基礎を知っていなければ、全体最適な節税ということ検討することもできず。
そして、このことは、是非、我々、税理士から節税の提案等を受ける経営者には必ず理解してほしいこと。
また、我々、税理士のみならず、節税を語るの立場にあるのであれば、必ず理解してほしいこと。
会計も税務も結局、基礎が重要だということだ。
例えば、私の場合、割と頻繁に遭遇するケースは、節税という目的で加入した法人保険契約が継続されているけれど、実は、全く節税になっていないケース。
これは、提案を受けた経営者にも、また、提案した保険担当者にも、税務の基礎知識がなかったための、ある種の事故、である。
あと、保険担当者の方から耳にするのは、顧問税理士に反対されて、契約できなかった、ということ。
確かに、変な保険スキームだと、私だって否定的なスタンスをとるだろう。
しかし、顧問税理士も、経営者も、全員が納得できるスキーム、提案だったら、私は否定しない。
つまり、節税を提案するなら、各種税務に関してある程度、自信をもって考えられるだけの知識が必要だと思う。
そして、そのためには、基礎、が重要になる。
そして、基礎があれば、自分の頭で色々と考えることができるのである。
また、想定していた反応を得られなかったケースであったとしても、また、想定外の質問があったとしても、スマートに対応するためには、やはり、基礎、が重要なのである。
さらに、典型的な提案パターンによることなく、自分で考えて、自分の言葉で提案できたほうが、説得力だって増すだろう。
これは、提案を受ける経営者も同じく。
また、経営者だって、基礎があれば、自分で、よりよい方向へと検討できるかもしれない。
基礎と考えることの重要性。
しかし、考えるには、基礎が重要。
つまり、まずは、基礎が重要。
そして、それができないなら、しっかりと説明できる税理士を身近に置くことだ。
良くも悪くも、会計、税務の世界は、全てが数値的に表現できる世界。
また、法律の世界である以上、法律的な根拠も示せる世界。
私は、自分の言葉に完璧に表現できるスキームのみを提案していきたいし、逆に、そうではないパターンに遭遇した場合には、依頼者がお望みであれば、きっちりと評価した上で、結果をわかりやすく伝えたい。
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税理士・公認会計士
金平 剛
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